イスタンブールはトルコの西部に位置する都市で、ボスポラス大橋を境にアジア大陸とヨーロッパ大陸に分かれている。
イスタンブールはローマ、ビザンツ、オスマンなど数々の帝国の都として発展してきたので、別名「1000年の都」とも呼ばれ、由緒ある建築物が多くあり、国際色豊かな街。
ボスポラス海峡
ボスポラス海峡はアジアとヨーロッパの境目で長さは30キロ。
東側がアジアで西側がヨーロッパ。
ヨーロッパ側にある新市街からフェリーに乗れば、たった10分でアジア側に着くことができる。
観光客向けに、船で1時間かけて船旅する「ボスポラスクルーズ」が人気。
ボスポラス大橋
1973年に完成したアジア大陸とヨーロッパ大陸を結ぶ全長1500メートルの吊り橋。
旧市街
旧市街は昔から東西交易の拠点として栄え、行政や商業の中心だった。
新市街
新市街は20世紀初頭まで続いたオスマン帝国時代、フランス・イタリア・ギリシャなど世界各国からやってきた外国人達の居留地(政府が外国人の居住・営業のために指定した地域)として栄えた。
そのため、異国情緒(いかにも外国らしい風物がかもしだす、わが国のものとは異なる雰囲気や趣)あふれる街並みになった。
現在でもギリシャ領事館、オランダ領事館、イタリア領事館、スウェーデン領事館など各国の在外公館が新市街に集中している。
街には猫がたくさんいる。
スルタンアフメット広場
スルタンアフメット広場は旧市街の帝国の都の中心だった場所で、今では多くの観光客でにぎわっている広場。
スルタンアフメットモスク(ブルーモスク)やアヤソフィア博物館もこの広場にある。
スルタンアフメットモスク(ブルーモスク)
旧市街にあるオスマン帝国時代の17世紀初頭に作られたイスタンブールで最も美しいと言われる建物。
「モスク」とはイスラム教の礼拝堂のことで、世界中からやってきたイスラム教徒が祈りを捧げる場所。
別名「ブルーモスク」と呼ばれる理由は、壁一面に張られたブルーのタイルの美しさから。
アヤソフィア博物館
旧市街にあるオスマン帝国の前、ビザンツ帝国時代に建てられた建物。
ドーム状の建物の高さは50メートルを遥かに超えている。
もともとはキリスト教の教会でギリシャ聖教の総本山だったため、壁にはマリアやイエスの絵が描かれている。
オスマン帝国になってからはモスク(イスラム教の礼拝堂)として使われるようになったが、壁に描かれたキリスト教の絵は消されることはなかった。
アヤソフィア博物館は様々な民族や宗教が幾重にも交わったこの街の歴史を象徴する場所。
グランドバザール
グランドバザールは15世紀半ば(オスマン帝国時代)に作られた旧市街にある巨大屋内市場。
東京ドームとほぼ同じ広さの敷地に4000を超える店舗が軒を連ねている。
ドルマバフチェ宮殿
旧市街にある19世紀半ばに建てられたバロック様式とオスマン様式を折衷させた壮麗な宮殿。
正面が海側を向いていて、入口が海側にあるのが特徴。
アジア側の岸辺
アジア側の岸辺は高級別荘地になっている。
都会の喧噪を逃れたセレブたちが夏場に避暑へとやってくる。
イスタンブール人は魚好き
イスタンブールではボスポラス海峡や黒海、エーゲ海でとれた魚が並ぶ魚屋さんがたくさんある。
イスタンブールの9割の人が魚好きで、週に3回食べる人もいる。
新市街はエンターテイメントの中心地
イスタンブールは72の異なる民族が共存する街で、人口は1500万人ほど。
街には様々なエンターテイメントがあふれ、特に新市街は東と西を結ぶエンターテイメントの中心地。
ガラタ塔
新市街にある1500年前に作られた塔で、高さは61メートル。
ガラタ塔からは周囲をぐるりと見渡すことができたため、過去には灯台、監視塔、火の見やぐらなど様々な用途で使われてきた。
今でも壁には見張りが銃を構えていた穴が残っている。
今では世界のメディアがイスタンブールを紹介する際に、ガラタ塔からの景色が撮影場所として使われることが多い。
イスティクラール通り
イスティクラール通りは新市街のメインストリート。
道の両側には19世紀後半の西洋建築が立ち並んでいる。
通りは広々としているが、車の通行は禁止され、歩行者天国となっている。
イスティクラール通りを走る路面電車は一度廃止されたが、1990年に復活。その際、市民の強い要望により、100年前の姿が忠実に再現された。
バーダット通り
バーダット通りはイスタンブールのアジア側にあるイスタンブールを代表するショッピングスポット。
トルコ国産のファッションブランドのお店がたくさんある。
バーダット通りに行けば、オシャレな人をたくさん見ることができる。
乙女の塔
乙女の塔は海に浮かぶ塔で、昔は要塞だった。
今は若者のデートスポットになっている。
塔の登れば、イスタンブールのアジア側とヨーロッパ側の姿を同時に眺めることができる。