ドレスデン

中世から水運で栄え、芸術の都として知られてきたドイツのドレスデン。

バロック様式の宮殿や教会が立ち並ぶ美しい街並みはイタリアのフィレンツェと並び称された。

※バロック様式・・・1590年頃から盛んになった建築様式で、彫刻や絵画を含めた様々な芸術活動によって空間を構成しているため、建築としての複雑さや多様性が特徴となっている。

ドレスデンはエルベ川を挟んで、旧市街と新市街に分かれていて、バロック建築は旧市街に集まっている。

1945年、ドレスデンは第二次世界大戦が終わる直前に大規模な空襲に合い、一夜にして焼け野原になってしまったため、現在ドレスデンに建っているバロック建築の多くは戦後に再建されたもの。

スポンサーリンク

フラウエン教会

1743年に建設されたフラウエン教会はドレスデンのシンボルと言われている。

建設後200年、ドレスデン市民に愛されてきたが、1945年の空襲で粉々に壊されてしまう。

その後、東ドイツの時代は修復されることなく放置されたままだったが、1993年にようやく再建開始。

教会を以前と全く同じ形に立て直すことに決め、がれきの山となっていた元の教会の石をできる限り組み込むことに最もこだわる。

1993年に石の仕分けをはじめ、コンピューターで元あった場所を割り出し、1つ1つはめ込んで、新たな教会を作り上げるという気の遠くなるような作業で再建を計る。

その作業は史上最大のジグソーパズルと言われた。

完成したのはスタートから12年後の2005年10月のこと。

フラウエン教会の表面を見ると、黒い石と白い石があることに気づくが、黒い石は元々のフラウエン教会の石で、白い石は新たに付け加えた石。

最終的には、元の黒い石を40%組み入れることに成功した。

なぜ、ここまで元の姿に戻すことにこだわったのかというと、バラバラになった教会は戦争と東西分断で傷ついたドイツ国民の心そのものだったから。

聖十字架教会

毎週土曜日には聖十字架教会でドレスデン聖十字架合唱団の歌声を聞くことができる。これは700年以上も続く伝統。

この記事にリンクする: