インスブルックはオーストリア・チロル州の州都で皇帝マクシミリアン1世に愛された歴史ある街。
今も中世の面影を美しく残す美しい街並みが残り、アルプス山脈の麓にあるので自然の眺めも美しい街でもある。
※中世・・・ローマ帝国分裂の4世紀末〜15世紀の東ローマ帝国の滅亡、16世紀にかけてのルネサンスおよび宗教改革に至る時代。
また、ウィンタースポーツの中心地として、過去に冬季オリンピックが2度開催された。(1964年と1976年)
そんなインスブルックには四季折々、世界中から観光客がやってくる。
街自体はそれほど大きくないので、中心地は徒歩で観光することができる。
http://www.innsbruck.at(ドイツ語)
街の歴史
インスブルックはハプスブルク家が隆盛を極めた14世紀に王宮が建てられ、要衝の地(軍事・交通・産業のうえで大切な地点)となった。
話す言葉の違う人々が集まったため、目で見て店の種類や売り物が分かるように、店の前には看板があり、建物の壁には壁画が描かれている。
今もそれが当時のまま残っている。
マリア・テレジア通り
マリア・テレジア通りはインスブルックのメインストリート。
レストランやカフェ、ショッピングできるお店がたくさんある。
レストランやカフェではオープンテラス席が多い。
インスブルックは元々、車の通行が少ない街だが、マリア・テレジア通りでは路面電車がゆったりと走る。
宮廷庭園
旧市街の中心地から徒歩5分の位置にある緑豊かな公園。
ハプスブルク家の女帝として名高いマリア・テレジアが王宮の庭園をバロック風に作り替えたという美しい庭園。
インスブルックに住む地元民の憩いの場にもなっている。
チェスをしている人も多い。
庭園の広さは東京ドーム10個ほどもある。
リヒト・ブリック360°C
マリア・テレジア通りにあるカフェ・レストランで、360度インスブルックの街を見下ろすことができる。
http://www.360-grad.at(ドイツ語)
ポーライダンススクール(Tanzschule Polai)
ワルツ発祥の地として知られるチロル地方では社交ダンスが盛ん。
毎年8000人が社交界にデビューしているが、インスブルックでも社交ダンスは若者からお年寄りまで人気。
ポーライダンススクールでは、地元人の間でも人気のダンススクールで、観光客もワルツやタンゴ、ラテンと様々なスタイルのダンスを体験できる。
http://www.polai.at(ドイツ語)
イン川
イン川はインスブルック市内を流れるドナウ川の支流であり、スイス・ドイツ・オーストリアをまたぐ500キロメートルを超える巨大河川。
ちなみに、「インスブルック」という地名は「イン川に架かる橋」という意味。
川の水はアルプス山脈の雪解け水が主なため、インスブルックはお水が美味しい。
そのため、インスブルックを含むチロル州ではミネラルウォーターがあまり売れない。
ノルトケッテ展望台
ノルトケッテ展望台に行くにはケーブルカーとロープウェイに乗って30分ほど。
ノルトケッテとは「北の鎖」という意味。
まずは王宮の近くにある「コングレス駅」からケーブルカーに乗ります。
そして、標高868メートルの「フィンガーブルク」で降車。
次にロープウェイに乗り換え、ノルトケッテ展望台へ。
ロープウェイに乗る時は、後方車両に乗ると街の景色をよく見ることができる。
標高1905メートルの展望台には雪がつもり、空気がちょっとひんやりしている。
展望台からはインスブルックの街全体が一望できる。
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